ADVANCE Report 詳細版
自分の生産性の状態とその修正に
必要な
12の項目

●感情による「ものの見方、考え方」の影響の意味を知る
●感情の存在を無自覚にしない、いつも自覚化する

A-SYSTEMの特徴は「感情」にフォーカスしているというところです。 私たちはここまでの人生で自分の中に自分流の価値観、正当化している考え方を持っています。
その正当化してきた考え方や価値観が、何かの事象と出会った時に、私たちの中に色々な感情が現れます。
一時に出てくる喜怒哀楽のような感情を指しているのではありません。
この感情というものは、私たちのパフォーマンスそのものに直接影響しているという事は知っています。
感情の状態が悪かったり、不安定だとパフォーマンスが悪くなります。
考え方が悪くなります。 周りが見えなくなります。 人当たりが悪くなります。 だからこそ、自分の感情から起きる「行動の兆候を知る」という事は、自分自身を高める上でなくてはならない「基盤」であると言えます。
「成長する」という定義は、「できなかった事が、できるようになる事」という事になりますが、 本質的には成長によって「考え方のレベルが上がる」という事に着目する事のほうがより重要な事だと思います。
「考え方」の上に、色々なスキルや自分の行動や、人間関係が乗っかってくると言えます。
あなたのパフォーマンスにブレーキがかかるようなことがないように、 自分自身の感情のレベルに向き合う時間を定期的にとる「振り返り」の作業をおろそかにしないようにお願いします。

 CONTENTS

I. 3つのカテゴリの定義
  1. ハチームワーク
  2. ソーシャルスキル
  3. パーソナル

II. 12項目の定義
  1.チームワーク
    ・責任感
    ・現実認識
    ・位置関係
    ・コミュニケーション

  2. ソーシャルスキル
    ・自信
    ・行動力
    ・積極性
    ・ストレス耐性

  3. パーソナル
    ・安定性
    ・充実度・幸福度
    ・落ち着き
    ・疲労度

  4. 外向性・内向性

III. 12項目別のワンポイントアドバイス

IV. 3カテゴリーレベルタイプ別兆候ガイド

I. 3つのカテゴリの定義

1.チームワーク

3つのカテゴリの中で、1番重要なカテゴリ項目として扱います。 このカテゴリは、被験者が他の人とどのように関わりを持ち、信頼関係などを 発展させるかどうかを表します。 評価対象項目は、責任感、現実認識、位置感覚、コミュニケーションです。

このカテゴリは被験者と社会とつなぐ非常に重要なカテゴリになります。 このカテゴリはその被験者の多くの情報を与えてくれるものとして利用できます

2.ソーシャルスキル

このカテゴリは、被験者の「社会的行動性」を見るための指標となります。 評価項目は、自信、行動力、積極性、ストレス耐性です。 ソーシャルスキルとは、被験者が正しい成果を期日通りに、要求された数量を 達成できるかという数値ではありません。 被験者が、意欲的な態度で職務に臨めるかどうかという指標になります。 このソーシャルスキルは、生産能力の高さを見るための項目になります。

3.パーソナル

このカテゴリは、被験者の「個人の状態」を表すものです。 評価対象項目は安定性、充実度・幸福度、落ち着き、疲労度です。

個人の状態については、被験者が今まで接してきた対人関係から得た「過去の経験」が 多く現れてきます。 その人の言動を見て、周囲の人はその人の性格や人格として理解しますが、本質的には、 被験者が対人関係から出てきた「防衛策」であったり、「解決策」であったりするものです。 人は、その防衛策、解決策のために「マスク(仮面)」をかぶります。 なぜ人はマスクをかぶるのか? それは自分の価値観を正当化するために、そのマスクをかぶることによって、 本人は正しい自分となっているという状態にしないといけなくなるからです。

このパーソナルのカテゴリは、個人の状態(どんな仮面なのか)を理解するためのものになります。

II. 12項目の定義

1.Teamwork チームワーク

責任感

物事の対応能力の度合い=正確に応答する事ができる能力

この数値が高くなるにつれて、要求された内容に対して「素早く反応」し、「質の良いものを提供」しようとします。 反対に、応対能力の低さは、責任感の低さとして、周囲からの信頼を低下させてしまうことになります。

改善や注意点のポイントとして、責任感を高く保つ要素は、「奉仕」や「義務」の視点です。
ただ単に「他の人に喜んでもらいたい」という衝動から来るものです。
人は他の人が喜んでくれると大抵は嬉しいと感じるものです。

しかしながらあまり喜びを感じない人もいます。
これは過去に挫折したことが起因していることが往々にしてあります。
喜んでもらおうと一生懸命行ったことが喜ばれなかったことがあったり、あるいはどうせ喜んでもらえない、 という判定が自分の中に存在しているままです。それらの解決には今までの挫折した目的の処理が必要となります。

現実認識

他の人と同じようにその物事を理解する事ができるかという度合い

同じ物質、同じ情報を他の人と同じ状態で見える、捉えられるという度合いを数値として評価しています。

チームワークにおいて現実認識は、重要な要素になります。

現実認識レベルが高い人は、相手が話している内容の背景や、ストーリーも理解することができているので、 話している相手は全てを話さなくても理解してくれた、という印象を与え、仲間との信用、信頼を作る上で 非常に便利な要素となります。

現実認識が低いと、他の人と同意できるポイントが少なくなるため、周りの人から見ると意見が合わない、 価値観が合わない、などの理由から、現実認識が低い人と一緒にいることを避けるようになる可能性があります。

仕事の上で、クライアントが本当に求めていることを正確に理解する事はビジネスの基本です。 チームワークにおいて、対顧客関係や職場での対人関係は、相手の話していることを自分の中で複製するかのように 理解することが現実認識を向上させる重要な要素になります。

位置感覚

物理的な距離にかかわらず、相手との距離関係

例えば机の位置が隣同士であっても、お互い相手を遠ざけたい気持ちがあるなら、
お互いを知ろうという意欲も興味を持つ事もほとんどありません。
相手をどの距離感で感じているかによって、対人関係の良し悪しが決まります。
チームワークの中で、あなたが相手にもつこの位置感覚を知ることは重要です。

この位置関係の数値の高い人、いわゆる距離を感じさせない対人関係はお互いが何を言いたいのか、 何を考えているかなど、想像することができ、理解するスピードが速いため障害は少なくなります。 反対に数値が低い人、いわゆる距離を感じている対人関係においては、歩み寄ることをお互いしないため 容易に理解できないことが多々あります。

コミュニケーション

一方向に考え、気持ち意見などを相手に伝えることのできる度合い

思ったことを躊躇なく発信することができるレベルを表します。
相手が不愉快とか、どう思うが、一方向として伝えられることができるレベルがコミニケーションレベルです。

この度合いを数値として評価しています。

この数値が低い人は、発信する前に色々と考え言葉を選びなかなか発信しないことがあります。 このことによって「本音を言わない人」という印象を相手に与えてしまい、なかなか打ち解けられないという 状況になることがあります。 本音をなかなか言わないことで相手に疑われたりすることもあります

この数値の高い人は、率直に言うので、正直な人、素直な人に思われます。

しかし、ここでポイントとなるのはやはりユーモアのセンスです。 状況を瞬時に判断し、今言うべきことを決めて発信するこの回転の速さと、最善の言葉の選択は、 周囲の人を引きつけたり、周囲の人の感情を良い状態に上げることが可能になります。

2.Social Skill ソーシャルスキル

自信

仕事、プライベートにかかわらず、自らの能力、知識、信念を信頼しているかどうかという度合い

高い数値ほど、発言や行動にブレがなく、堂々としている状態になります。

しかし高すぎても良くない現象がおきます。
過度な自信(自信過剰)とは、自らを過大評価してしまい、謙虚に学ぶことをしなくなった状態であるといえます。
言い換えると、多くのことを学べるチャンスを失っている、ということにもなりかねないのです、 自分は既に知っている、ということが吸収を妨げる大きな要因です。

現在と将来は知らないことだらけです。
過去の知識は今を乗り越えるために十分利用可能です。今を生きるために変化する現在将来を興味深く観察しいろいろなものを吸収しながら成長していくというのが、バランスのとれた自信ということが言えるでしょう。

行動力

自分の体を意図的に動かし、現在いる地点から、別の位置まで移動し、何かを変化させられるきっかけ作る可能性の度合い

高い数値の人は、意味があろうがなかろうが、身体を動かすことを率先して行うことができます。 反対に数値の低い人は、自分の体を動かすことを抑制していたり、躊躇したりします。

躊躇する仕組みとして、過去の出来事の中に行動を起こさないほうがよかったこと、または行動したことで失敗してしまったことがあることです。 その人にとっては、動かないほうが生存的だからです。

動く事は動かないより価値があります。 しかし、動くことによって新たな障害にもぶつかります。 その障害を乗り越えるために工夫したり、試行錯誤します。 そしてよくも悪くも結果を手に入れます。

行動力の中には、 観察する能力、選択する能力、決断する能力が含まれます。

観察ができなければ選択することができず、決断することもできません。 優柔不断の人は、まず観察することを怠っていることがほとんどです。 現時点で起こっている事象を見ずに、過去の何かを思い浮かべ、目の前の物事が実際に見えてない状態になります。
観察の欠如は致命的です。

自分が何をすれば良いのかはっきりしている人は、とりあえず動きます。
動かない人に比べて、動く人は物事を変化させて進める力があることがわかります。

積極性

率先して物事に立ち向かい、即座に興味を持つ事ができる度合い

新しい物事だったり、他の人が見向きもしないあまり価値がないように見えるものに興味を持つことも含まれます。
興味の感性の度合いというものは、一説によると12歳でピークを迎える要素だそうです。
興味を持つと言う事は、今まで踏み込まなかった領域に対してリーチすることになります。
そうすることで新たな情報、知識を得ることができます。
積極性が低い人は、新しい物事に対して消極的です。

新しいプロジェクト、新しいルール等にあまり興味が持てず、面倒に感じています。
自分の業務以外の事が発生した場合は、嫌悪感を持つことさえあります。
自分の生活のための賃金を得ているだけの労働者は、積極性が低いことがほとんどです。

ストレス耐性

他の人からの要求に対して引き受けることをいとわない度合い

外から圧力がかかった時に、反発する力がなく、圧力に打ち勝てなかったり、吸収してしまうとストレスになります。

しかし、似たようなシチュエーションにおいても、それをストレスに感じる人と感じない人がいます。 その理由は、その人が人生の中でどれほど正当化をしているかによって変化します。

ストレス耐性が低い人は、過去の経験の中で、他の人が間違っていて、自分は正しいことをしている、 という経験や言い訳がたくさんあったり、強く思っている事があります。

相手を理解せずに、正当化する点が多ければ多いほど、ぶつかる点も多くなります。

この経験は幼少期まで遡ります。
大人になった今でも思い出すだけで怒りの感情、悔しさなどを現時点で再体験します。

ストレスを感じると、生産性は低下し、周囲にあるものを意図的に壊したり、さらに正当化が続き周囲に 悪い影響を及ぼします。
ストレス耐性が低い人ほど正当化の量が多いことが疑われるので充分注意しながら、いつから発生したのかを 見つけることが解決へのカギになります。

3.Personal パーソナル

安定性

物事を単純に捉え、スタートからゴールへ直線的に進めることが進める事ができる能力

安定性が低い場合、それらひとつひとつの障害が同時に起きている感覚になり、混乱状態になります。 反対に安定性が高い人は、多くの障害が同時に発生したとしても一つ一つ解決しながら進んでいきます。 言い換えると、その障害の成り立ちが何から構成されているかを瞬時に理解し、処理する能力に長けている ということになります。

また、安定性が低い人は、新たに発生した問題のみを一生懸命解決することに集中しがちです。

一方で安定性の高い人は、自分の目的がはっきりしていて、新たに起きる不必要な問題、多少の問題でも、 イライラすることなく目的を果たそうとします。

安定性が低い人から見ると、高い人は薄情で無関心な人に映るかもしれません。 しかしながら安定性が高い人が達成しているレベルや、地位、処理できる物事の数量、時間の有効利用、 作り上げてきた結果を見れば、価値があるのは安定性が高い人と言うことになります。

充実度・幸福度

他の人から悪い影響を受け、自分自身を抑制している度合い

自分自身が思い通りに物事を進められている状態であれば数値は高くなり、そうでない場合は数値は下がります。

充実度、幸福度が低い人は、自分自身が約束の結果を出していないという事実がありつつも、 できていない事を正当化している可能性が非常に高いということがあります。

結果を出していない事ですら正当化しなければならず、あれやこれや言い訳をし始めます。 その後、上司への不満や文句を同僚に話をしたり、他のメンバーに悪い噂を流すようになります。

そうすることによって、部下は結果を出さなかったかったことに対して、自分自身の方が正しくなっている という状態を作ってしまいます。
「俺はやっている、指示、内容が悪い」などと、自分を正当化するために、周りを下げなければならなくなります。

この幸福度・充実度が低い場合、自分を正当化している要因を見つけ出してください。

まずは、現時点で正当化(自分が正しいと思っている過去の出来事)していることを見つけ出すことで、 数値を上げるきっかけになります。

落ち着き

関連する多方面に渡ってならなければなならない度合い
数値が低い人は動揺しているということになります。
歌舞伎の舞台を例にして説明します。 歌舞伎役者は舞台裏で壮絶な経験をしています。 振り付け通りいかなかった時の対処方法、カツラが取れたときの対応など、ありとあらゆることを稽古の中で行い舞台に立ちます。

稽古不足で舞台に上がると、失敗するのではないかと不安になります。 失敗するイメージに注意が取られ、結果失敗をしてしまいがちです。

観客に注意を向けるのではなく、自分に注意が向けられ、極度な緊張状態により、人によっては震えてきたりします。 これらの要素が「落ち着き」の数値として現れてきます。

疲労度

精神的影響に起因する体の疲れ度合い

疲労度は、数値が高まるにつれて、身体的な疲れが上昇している、あるいは溜まっている状態になります。 運動による疲れ以外の身体的の疲れのほとんどは、「心因性」のものになります。 心的ストレス、人間関係の不和、他人との感覚のズレ、怒りをあらわにしてくる人との付き合い、 会社内での人間関係など、日常のほとんどが、他の人から影響受けています。 人間には「感情」という興味深いシステムがあります。 他人に影響与えたり与えられたりして人生を送ります。

しかし、心的ストレスをあまり受けない人と、大きく受ける人がいます。 この差については、「コントロール(意図した通りに動かす段取り」が関係しています。

自分が意図した通りに進んでいる場合、あまり疲れは感じず、むしろ元気になることの方が多いです。 また反対に日常生活に自分が意図したものでない状況は、疲れを感じます。

このように、良い「コントロール」と「疲れ」は、非常に関係が深い項目として扱われます。 現代社会において、環境からストレスを受けることはまずありません。 ストレスのほどんどは、人から受けるているものです。

4.外向性内向性

これは、注意が向いている、あるいは興味を持っている位置を数値化した指標です。

50% 以下
悲観的、粗探しをする、ネガティブ思考、否定的、口が多い、身体的疾患 等

51% ~ 70%
比較的生生、保守的、快活、満足感、美的感覚がある 等

71% 以上
はしゃぐ、大げさ、超未来型思考、超楽観的、表面上活動的、有能、すごい人がやばい人系 等
外交の数値が50%から70%である場合バランスのとれた良い状態であるといえます。
ちょっと先の未来に注意がある状態であまり自分自身の問題に興味がない状態にあるということが言えます。

外向性の量が50%を下回る場合、自分自身、あるいは過去の未処理の問題に注意が向いていることを表します。
会社に不満がある、対人関係で揉めている、借金返済の問題がある、生活の問題点収入の低さ、など処理されていな い問題に注意が削がれている状態が現れる事が多いです。
このことは問題を引き起こす要因になります。基本的に過去の出来事の中で、自分が正当化していることに気がついていません。

この人にとって、収入が低いこと、借金があり返済しなければならないこと等は自分ではなく他人のせいだからとなっているからです。

この外向性・内向性の数値は、面接等の採用時にはポイントとなる項目です。 会社に生存をもたらすのか、破壊をもたらすのかの大きな指標になります。


71%以上になった場合
状態は二極化します。すごい良い状態か、一次的な良い状態か(普段はあまり良い状態ではない)です。
将来を希望あふれるものとして見ている人や、高い次元で生きている人は、71%を超えできます。
そうなると、一般的な人とはあまり会話ができなかったり、価値観が違いすぎるなどのズレが生じます。ズレてる人同士なら問題ありません。
一次的な良い状態の人は、普段は人見知りだったり、他人の話すときに用いる仮面を被り、うまくしゃべる役に徹すると言った人です。これは話してみるとわかります。

Ⅲ. 12項目別のワンポイントアドバイス

1.Teamwork チームワーク

責任感

とにかく返信、返答を早くすることを心がけてみてください。 すぐやる、その場ですぐやるという行動意識を持ってください。 求められた要求に応えられないような事でも、「できません」とか、「少し待ってもらえますか?」などの返答をすぐにしてみる事を心がけてください。 返信、返答を早くする事で、周りからの信用も厚くなり、結果的にあなた自身の責任感も高くなっていくでしょう。

現実認識

仕事や生きる上で、相手が求めていることを正確に理解する事は、良好に物事を進めていく上で基本です。 目の前の事実や事象に対して、「相手はどう”見えている”んだろう?」と相手の目線から考えてみるということを 常々心がけてみてください。

位置感覚

平たく言うと「相手との心の壁の厚さ」の問題です。 (点数が高い人は壁が薄い人です。距離感を縮めてくるのがうまい、ややもすると図々しい人と見られます。) 自分から歩み寄る事で、相手に理解してもらえる事も多くなってきます。 相手との心の壁を薄くしようと思ったら、少しでもいいので自分の気持ちを言葉に出してみるように心がけてくださ い。

コミュニケーション

位置感覚とすごく連動している項目です。 とにかく自分の考えを「相手と共有する」、「周りと共有する」ことこそが重要な事であると認識してください。 そのためには、自分の考えを少しずつでも恐れずに口に出してみる事を心がけてください。

2.Social Skill ソーシャルスキル

自信

仕事、プライベートにかかわらず、自らの能力、知識、信念を信頼しているかどうかという度合いなので、 今自分がいる領域の外の事を取り入れてみてください。 (業種外の人と会う、セミナーに出て話を聞いてみるなどで、今までと違う経験を積む) そうする事で、自分の能力やスキルが、領域外からの視点で見たら役立てる事が多いと気づくかもしれませんし、 今、足りないものが発見され、自分のスキルと結びつける事でより大きな成果に繋げられる新たな発見が出てくると 思います。

行動力

行動しないこと、余計なことをしないことを良しとしてきたので、これからは「そんな事しても、、」と思わずに あえてやってみる、ちょっと無理矢理にでも動いてみるということを心がけてみてください。 今更やったって...、と思わずに「とにかく行動」してみる事を心がけてください。

積極性

日頃から「興味関心」や「探究心」を持って、目の前にあるものを見るように心がけてください。 例えば、電車に乗っている時など、スマホばかり見ていないで、周りの人たちの行動、外の景色をよく観察して、 「どうして? なんで?」と興味関心を持ってみる習慣をつけてください。

ストレス耐性

たとえ自分とは違うという物事、考え方でも、すぐに排除するのではなく、「まず受け入れてみる」というように心がけてください。 何かと「べき論」とかで片付けずに、「まずは受け入れてみるか」くらいのゆったりとした気持ちで素直に受け取ってみる習慣をつけてください。

3.Personal パーソナル

安定性

この項目は「身体のバランス」のことなのですが、要は「身体的な平衡感覚」の事です。 精神的に不安定だと体自身の「平衡感覚=バランス」が崩れてきます。 改善のポイントは「身体を整える」ということが有効な策です。 「え?そんな事?」と思うかもしれませんが、身体的なバランスを整えるために日常、心がけてできる効果的な こととして「散歩」と「拭き掃除」があります。

散歩をする
単に外で歩くのではなく、何か意識を向けながら、観察しながら歩くといいです。 例えば、いつもは見過ごすような看板の色、大きさ、文言などにフーンと関心を寄せてみるとか、目の前の現実を 意識することで、意識も未来の出来事に向かっていき、精神的なバランスも良くなると言う効果があります。

拭き掃除をする
目の前にある過去の汚れがきれいになっていく、という面で、過去のとらわれた意識がすっきりし、平衡感覚の 状態が良くなる効果があります。

充実度・幸福度

要は、「やりたいことができない状況、状態、環境にある」と、充実度・幸福度が下がっていきます。その状況、 状態は往々にして、相手から何かの抵抗、攻撃を受け、その相手にむかついている状態であることがほとんどです。 しかし、攻撃や抵抗は、「その前に自分自身から発した何か」に対して行われているものであると冷静に考えて、 「自分が何をしたからこの攻撃や、抵抗を受けているのか?」を冷静に問い正してみて、整理して書き出し、 考えてみる時間を作る事をやってみましょう。

落ち着き

自分がわからないままになっていること(仕事を進める上での用語、単語、仕組み、意味とか)や、気になっている 調べ物等を洗い出して優先的に取り掛かってとにかくクリアにしていく作業を日頃から心がけて実践してください。

疲労度

「精神的影響に起因する体の疲れの度合い」を表す項目になっていますので、これについてはまず「体を休めること」が最優先です。 付き合いとはいえお酒を控えるとか、少し長めにお湯に浸かるとか、マッサージに行くとか心がけてできる事はやってみる事です。 また、負荷のない程度に散歩や掃除をして体を動かしながら、意識を現在や未来に向けていく作業も効果的です。

Ⅳ. 3カテゴリーレベルタイプ別兆候ガイド

【TYPE 1】周りに良い影響を与える模範的な人

(すべてAの場合に限りますが)身体的な疾患も少なく、 良い状態であるといえます。
この状態の人は、過去の経験で正当化している状態が少なく、 痛みや喪失を伴う出来事も少ないことが予想されます。

この状態の人は、良い影響を相手に与えるため、
この状態の人の振る舞いや価値観、視点は組織や周りの人に とって非常に価値や生産性をもたらします。
この人の行動様式をヒアリングしたり、動画を撮って行動を 模写、共有する事は有効な行為です。

【TYPE 2】疲労、ストレスが相当溜まっている人

パーソナルがCで、その他が良い場合、身体的な疾患の可能性があります。
この場合、被験者は疲労が溜まっていたり極度なストレスが原因で安定性、充実度幸福度が低下していることが予想されます。 この診断結果は医療行為ではないため、もちろん断定はできませんが、伝えられる事として、気になるようであれば健康診断などを受けたら良いのではなどとお勧めしたいところです。
この結果を理解すると、何が原因なのか、即座に本人が見つけに行きます。少し前に受けたストレスや、抑圧的な人との関わりを持っている、上司から責められている、などが思い当たり ます。

注意しなければならないのは、それらが原因ではなく、結果であると言うことです。
結果的に上司に文句を言われていたり、結果的にストレスを受けていることになっています。 上司に文句を言われる前に、何があったのか、会社内での関係で往々にしてあるのが、上司命令違反(例えば売上を上げていない、納期遅延)などです。
そのことを棚に上げて、上司に文句を言われているという正当化を耳によくします。
とはいってもストレス、疲労としての診断結果が出ているので、まずは、体を休め、落ち着いた状態にすることが必 要です。その後に、向上させるための展開を考えた方がいいと考えてください。

【TYPE 3】責任転嫁、パワハラをしてしまう兆候の人

ソーシャルスキルがCで、その他が良い場合、責任転嫁する衝 動がある可能性があります。
いわゆるパワハラをする人の兆候といえます。
会社の上層部にこの状態の人がいる場合、会社内で社員の文句を言い、自分がやっているのにお前らはなぜやらないんだ、などやり方を教えるのではなく、ただ文句を言って自分の正当化を訴えている言動をとります。
よって、そこで働く社員は無能なように見えます。 ソーシャルスキルがCの人の周りにいる人は、価値がないように扱われます。
そのように扱われた人たちは自分には価値がないのだと勘違いし、発想することや行動することが少なくなり、影響力が極端に下がります。
ソーシャルスキルCが検出された時は、その周辺にいる人の状態や、この人自体の生産物の質や量の確認が必要です。 生産物の量や質が低い場合、これ以上悪い状況を拡散させないために、即座の処理が必要となります。
処理方法は、その状況が慢性化した時点の特定です。十分に注意を向け、リサーチします。
どこかの時点で今の状況が正当化されています。その正当化が意味をなさない、または価値がないことへの理解を作 り出してください。

【TYPE 4】影の悪い行動、悪口、見えないところでの攻撃性が強い人

チームワークがCでその他が良い場合、この兆候は滅多にあり ませんが、非常に問題を多く発生させる可能性があります。
パーソナルが貧弱なままでいる状態で、チームワークを充実さ せようとする行為は、自己犠牲的な振る舞いになり、周囲の人 を返って不幸にする要素があるからです。
時として、平気で仲間を裏切ることも予想されます。
普段は普通のコミュニケーションをとっておきながら、影普段はニコニコしていて印象が良いのですが、見えないところ で攻撃を仕掛けてくる、非常に厄介な人です。悪口が多いことにも気をつけてください。
この人の周囲関係者から情報提供も助けになります。チームワークが下がる原因は過去の喪失がほとんどです。 威厳を失った、プライドを傷つけられた、パートナーを失った、、など原因は様々です。
ヒアリングを行うと、この状況が始まった頃について話をしてくるでしょう。しかしながら、かに自分が正しいかと いう正当化の会話がほとんどだということに注意してみてください。

【TYPE 5】後先考えないとにかく動く事が大好きな人 

ソーシャルスキルがAでその他が低い場合、とにかく何が犠牲 になろうと動くことを好むタイプです。
動きながら学ぶという基本的考えから説明上好まず進みます。 見て覚えるが基本的な考えであるため、とにかく動きます。新規営業には向いています。
学んだことを次に生かすより、新しいことに触れている方が良いと考えています。
新しいことには慣れているため、どんどん進みます。
パーソナル、チームワークが低いことに悩みがないのであれば問題はありません。しかし、体調が悪いことや、人間関係に困難を持っているのであれば処理をする必要性があります。